自分の将来について

 1.自分のなりたい将来像

 僕は人生をかけてやりたいことが一つだけある。それは困っている人を助けることです。綺麗ごとだと言われるだろうが、これは自分への罰であり、償いだと思っています。なぜなら、自分は最も身近な親友が一番困っていたときに助けになることができず、彼は自らこの世からいなくなってしまったからです。最後に彼はわざわざ飛行機で私の住んでいる都市まで来てくれたのに、なにも告げずにこの世を去ってしまったのです。部活で一緒に切磋琢磨し、笑って過ごした中高6年間は彼抜きでは語ることができない。自分が最も後悔しているのは、そのときだらしなく頼りないダメ人間でいたことです。彼と会って悩みを相談してくれたら…と本当に思う。僕は彼の分の人生も生きていきたいと思っているし、彼と同じようなひとが再び現れないように相談に乗って解決できる人間になりたい

2.自殺した親友と葛藤の時系列

 去年4月~7月、友達作りのために法律相談のボランティアサークルに所属していたのですが、そこには本当に困っている人たちが相談に来ていました。数百万の大金が動く遺産相続のケース、外国為替で数百万損した人のケースなど非常に深刻な相談が寄せられ、正直、自分には重すぎて無理だと感じていてサークルをやめました。その時は、こんな責任重大な仕事は自分には向いていないと思いました。そして9月になって、地元に帰省して彼が自殺したことを知りました。彼は最難関私立大の法学部に現役合格するくらい聡明な人物で、弁護士を志望していました。そんな彼に部活も勉強も彼に教わってばかりでいつも頼りっぱなしでしたから、本当にショックでした…。彼は人間関係で悩んでいたみたいで、最後に会ったときも女性関係の悩みを口にしたりしていましたが、そのとき自分はあまり本気で相談に乗ることなくいつものノリで茶化していじっていたので本当に後悔しています。12月くらいになると大学も忙しくなりすっかり彼のことは忘れつつあるような状態でした。春休みに入るころには世間ではコロナウイルスが騒がれるころになり彼のことを考えることもだいぶ減りました。そして、つい先日、木村花さんの自殺のニュースを聞き、親友の姿と重ねていました。このニュースを聞くたびに親友を救えなかった自分の不甲斐なさ彼のことを忘れようとしていたサイテーな自分を責めました。彼の分まで生きるとか言っていた自分は嘘のような堕落した生活を送っていました。

3.なぜ弁護士を志望するのか?

 今回、木村花さんの自殺したニュースを聞いて、自分は親友を救うことができなかったから今度こそ困っている人を救ってあげたい亡くなった親友の分まで生きていきたいと感じるようになりました。彼の追い求めていた弁護士になって、困っている人を助けることのやるが唯一彼のためにできることです。幸いにも、自分は弁護士を目指せる環境に恵まれているので、今回を機に弁護士になります。